2011/03/22

お肌の話 ~乾燥肌について~

最近乾燥肌のお客様が増えているので、久しぶりにお肌のはなし。

この時期、とても乾燥しますよね。

でも、肌には本来自ら水分を出し、そして維持する機能があるので、肌自体が健康であれば、気温の変化などに左右されず潤った肌でいることができるのです。

肌自体が健康でないと、いくら外側から栄養分を与えても、良くない土壌の草木に水を与えるようなもので、肌は一向に改善しません。それどころか肌がそういった化粧品のケアに甘えてしまい、本来の機能が低下して、すぐに荒れたり乾燥したりというトラブルが起きやすくなってしまいます。

そう、肌には本来水分をだし、潤いを維持する機能があるのですから、化粧品を増やすよりもまず、肌本来の美肌力、を改善することを考えた方が、綺麗な肌を取り戻すにはずっと近道です。


では、体内から水分を出しそれを維持するような肌を作るには、どうすれば良いのでしょうか。
それを考えるにはまず、肌の構造を少し知っておくとわかり易いかもしれません。

簡単に説明すると、

肌は、外側から、表皮、真皮、皮下組織という組織でできています。

よく耳にする角質層は表皮にあります。角質層は重層構造になっていて、その間は水分で満たされ肌を守っています。
具体的にいうと、角質層にある「細胞間脂質」と「天然保湿因子」、によって潤いは保守されています。そして角質層の最上部には皮脂膜、が形成され、水分の蒸発を防いでくれるのです。
(つまり、よく化粧水をつけてそのあと乳液やクリームでふたをして蒸発を防ぐ、と聞きますが、肌には本来自ら潤い、皮脂膜で蓋をする機能があるのです。)


この天然保湿因子と細胞間脂質と皮脂膜が、肌の潤いには欠かせない重要な存在です。

天然保湿因子は細胞が死んで角質細胞になるときにできるアミノ酸を主体としてできているのですが、水分を皮膚の表面に抱き込んで逃がさないようにする機能があります。

また細胞間脂質は、角質細胞の間を埋め尽くすセメントのような存在で、天然保湿因子を逃がさず同じように水分を保持する役割をします。こちらはセラミド、コレステロール、脂肪酸によってできています。

つまり、肌の保湿を維持するには・・

1.天然保湿因子、細胞間脂質等、皮脂膜が正しく機能すること
2.身体の内側からきちんと水分が染み出てくること

が重要になります。


1.では天然保湿因子、細胞間脂質等、皮脂膜が正しく機能するには?


肌は28日で生まれ変わります。
古い角質がはがれ、新しい細胞が押し上げられてくるのですが、この28日サイクルが狂うと、細胞間脂質や天然保湿因子が不足し肌が乾燥して肌荒れの原因になってしまうので、ターンオーバーを正常化しこのサイクルが狂わないことが大切なのです。
サイクルが狂う原因は、日ごろの間違ったスキンケア、紫外線、乱れた生活習慣、偏った食事等様々な原因が考えられるので、これらを見直すことが大切です。



2.では身体の水分はどこからでてくるの?

水分は血管から染み出た組織液(りんぱ液)としてやってくるのです。
その為、血液に十分な栄養を行き届かせることが重要です。その為には、やはり食事でしっかり栄養を摂取することが大切なのです。
けれど、血液に栄養が十分に含まれていても、それが表皮、顔全体に行き届かないと意味がありません。その為には、血行をよくすることが大切ですが、それにはマッサージがとても効果的なのです。


なんだかたくさん書いてしまって読みづらいですが、乾燥肌でお困りの方がいらっしゃいましたら、
栄養をたくさんとり、睡眠をしっかりとり、正しいスキンケア(これについてはまた書きますね)をし、そして定期的なマッサージをすることをおすすめします。そうすれば、必ず改善してゆくはずです☆

オープン当初から週1で通ってくださっているお客様から、毎年乾燥肌で悩んでいたけれど、今年は乾燥しなくなった、と嬉しいお言葉をいただきました☆

マッサージ、他にもたくさん効果があり、その奥の深さ、勉強するほどとても面白いです。
当サロンのマッサージでは、もちろんリンパも流しますし、そして顔ツボも取り入れているので、肌質改善の他小顔、リフトアップ効果も十分期待できるので、ぜひ、気軽にお試しくださいね♪

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